年明け早々、我が家で事件が起きた。トイレが詰まったのだ。

もともと2階のトイレは詰まりやすく、水の流れが悪くなることはたびたびあった。ただ、大抵は少し待てば流れてくれていたので、それほど気にしていなかった。よく考えるとおかしな話で、リフォーム前は1度も詰まったことがなかったのに、便器を新しくしてからやたらと詰まるようになった。しかも交換したその日からだ。

トイレットペーパーの使う量や流す量には気をつけていたつもりだったが、子供たちがくるくるとリズミカルに巻き取って作り上げるトイレットペーパーボールのせいで、ついに完全に流れなくなってしまった。時々放置したり、針金ハンガーを使って奥へ押し流したりすることもあったのだが、今回はどちらもダメ。3日経っても状況は改善しなかった。

広告

トイレが詰まったので、素人が自力で直してみた

このとき起きていた現象は、2〜3時間経てば水位がかなり下がるものの、レバーを回すとまた危険な水位まで上がってしまう、というものだった。さすがにこれはまずいと思い、業者を呼ぶことが頭をよぎる。ただ、同時に最近よく耳にするトイレ詰まりの高額請求の話も思い出し、なかなか踏み出せずにいた。よし、自分でやってみよう。どうせダメなら業者を呼んで取り替えればいい、くらいの気持ちで便器を外してみることにした。

まず用意したのは、百円ショップで買った大きめのバケツ、灯油ポンプのようなシュポシュポ、レジャーシート、ワイヤータイプのパイプクリーナー。家にあったパイプクリーナーはトイレ用ではなく洗面所の排水口用のものだったが、公式にはトイレでは使えないと書かれていたのを承知の上で、ワンチャンいけるかもという淡い期待を込めて試してみることにした。

ウォシュレットの電源を抜き、止水栓を締めて、シュポシュポで水を抜いてからいざチャレンジ。しかし開始2分で無理だと判断してやめた。この時点でトイレの水に濁りや排泄物、トイレットペーパーの残骸などは見当たらない。スッポン(ラバーカップ)もワイヤークリーナーも、お湯に重曹を溶かす方法も全部試したが、どれもダメだった。いよいよ本格的に解体するしかない。

トイレの解体開始

タンクの水を抜き、固定してあるボルトを外す。水道のパイプ部分も外したかったが、素人の工具ではナットがどうしても回らない。無理に力をかけるとネジ山をなめてしまいそうだったので、ホース類はつないだまま作業を進めることにした(本来はあまり正しいやり方ではないと思う)。幸いホースには長さがあったので、外さなくてもなんとかなりそうだった。

タンクは固定用のナットを外すだけで簡単に取れる。ここで注意したいのは、便器はプラスチック製ではなく陶器なので、雑に持ち上げてネジがこすれると割れてしまうという点だ。タンクを分離したあと、床に固定されたナットを外してみたが、便器はまったく持ち上がらない。それどころか、寸法的に壁と一体化しているような感覚さえあった。

YouTubeで便器の取り付け方を調べてみると、先端部分に接着用のスポンジのようなものが使われているのが見えた。後方の2箇所は留め具で固定されているだけで、前方には固定具がなく、代わりに接着剤のようなもので留められているらしい。ここまでくると、どうせダメなら壊れても仕方ないという開き直りの気持ちが戻ってきて、思い切って持ち上げてみることにした。

便器を持ち上げてつまりの原因を取り除く

すると、意外にもすんなりと持ち上がった。水や汚物が飛び散ったらどうしようという不安もよぎったが、実際にはあっさりと外れてくれた。見えてきたのは床に取り付けられたパイプと、そこに固まって詰まっているトイレットペーパー。幸いにも、便器を持ち上げて一番最初に目につく取りやすい場所に詰まっていた。複雑な奥のほうに詰まっていなくて本当に良かったと思う。トイレットペーパーは水に溶けるものだと思っていたが、流しすぎると圧縮されて詰まってしまうこともあるのだと、この経験で初めて知った。

あとは元通りに戻して止水栓を開け、水を流してみるとすっきり流れた。トイレが普通に流れるだけでこんなに嬉しいと感じる日が来るとは思わなかった。

自分で直してみて感じたこと

高額な出張費を請求されることもあると聞いていたので、それを考えるとほぼタダで直せたのは大きかった。もちろん自分の家だからこそ思い切れた部分もあるし、運が悪ければ自分ではどうにもできない場所に詰まっていることもあるはずなので、業者に頼んだほうがいいケースも当然あると思う。

この記録を見て、自分でもできるかもしれないと挑戦してみる人がいて、それが良い結果につながれば嬉しい。ちなみに、しっかりしたモンキーレンチは1つ持っておくことを強くおすすめする。購入の際は口の開く幅も確認しておくといい。