うちは子供2人がネイティブキャンプの英会話を続けていて、ついでに僕も一緒にアカウントを持っている。ファミリープランなら1人あたり月額1,980円なので、家族全員分をまとめても大した出費にならないのはありがたい。

ただ、正直に言うと、オンライン英会話だけだと物足りなさを感じることがある。予約したレッスンをこなす、という枠から抜け出しにくいからだ。そこで最近ハマっているのが、VRChatを使った語学学習。結論から言うと、うまく使えばお金をかけずにかなり実践的な語学力が身につく。

広告

VRChatとは?語学学習に使えるって本当?

VRChatは、3DアバターとVR空間で世界中のユーザーと会話ができるソーシャルVRプラットフォームだ。VRヘッドセットがなくてもPCやスマホからも一応参加できるけれど、僕の感覚では、VRヘッドセットを付けて没入した状態のほうが圧倒的に会話が続く。

語学学習という文脈で言うと、VRChatにはもともと「言語交換」を目的に集まっているワールド(ルーム)がいくつも存在する。日本語を学びたい海外ユーザーと、英語や中国語を学びたい日本人ユーザーが自然に混ざり合っていて、無料のオンライン言語交換コミュニティとして機能している。

VRChatの微妙なところ

先に正直な弱点から書いておく。VRChatは語学学習専用のサービスではないので、当然ながら語学以外が目的のユーザーも大勢いる。例えばアメリカの子供たちが集まる時間帯に入ると、はっきり言ってかなりカオスだ。あちこちで大声が飛び交い、言葉遣いも荒く、正直「勉強」という雰囲気ではない。

純粋に語学交換の場だと期待してVRChatを始めると、このギャップにびっくりする人は多いと思う。ワールドとタイミングを選ぶ必要があるのは、最初に理解しておいたほうがいい点だ。

VRChatの良いところ

一方で良い点は、純粋に日本語を勉強したい外国人ユーザーが本当にたくさんいること。その中には当然ネイティブの英語話者も相当数含まれていて、お互いの母語を教え合う、いわゆる言語交換がごく自然に成立する。

しかも彼らの多くは、自分自身も外国語学習の大変さを身をもって知っている人たちだ。だからこちらの発音がたどたどしくても、文法を間違えても、根気強く聞いて訂正してくれる。もちろん中には合わない人もいるので、現実世界と同じように相性は見極める必要はある。

個人的に一番「これは便利」と思ったのが、ワールドによってはペンで文字を書けること。聞き取れなかった単語やスペルが分からないとき、その場で書いて見せてもらえる。普通のオンライン英会話サービスだとチャット欄に打ち込むのが精一杯で、手書きで教えてもらう機会はまずない。VRヘッドセットがないと少し書きにくいのが難点だが、この体験はVRならではだと思う。

実際に中国語学習で使ってみた結果

ここ最近は中国語の練習でVRChatをかなり活用している。台湾や中国のユーザーの友達が増えて、みんな驚くほど丁寧に教えてくれる。

ネイティブキャンプは子供たちの先生探しと、英語で中国語を教えてもらう用途で使っていたけれど、中国語だけにフォーカスしたいと思うと、なかなか相性の良い講師のレッスンが取りにくい。子供たちのアカウントは継続するけれど、僕個人の中国語学習はVRChat中心に切り替えつつある。

VRChatを語学学習で活かすために必要なもの

Discordアカウント

VRChatユーザーの間では、Discordでやり取りするのがほぼ定番になっている。VRChat内で聞き取れなかったこと、覚えたフレーズの復習、次に会う約束など、テキストでのフォローアップがあると学習効率がぐっと上がる。VRChatを始めるなら、Discordアカウントも一緒に作っておくことを強くおすすめする。

VRヘッドセット

VRヘッドセットは必須ではないものの、あるとないとでは没入感も会話の続きやすさもまったく違う。以前はコストパフォーマンスの良さでOculus Quest2をよくおすすめしていたが、Quest2はすでに販売終了していて、今から新規で買うならMeta Quest 3か、より価格を抑えたMeta Quest 3Sが現行の選択肢になる。とくにQuest 3Sはエントリーモデルとして価格が手頃で、これから語学学習用に試しに1台、という人にはちょうどいいと思う。

これから始める人へのちょっとしたコツ

いきなり英語だけ、中国語だけの部屋に飛び込むより、まずは日本語を勉強したい海外ユーザーが集まるワールドを探すところから始めるのがおすすめだ。相手も「教えてほしい」より先に「教えたい」気持ちで来ていることが多いので、会話のきっかけを作りやすい。慣れてきたら、自分から言語交換をお願いしてみると一気に世界が広がる。

あとは無理に毎日長時間やろうとしないこと。オンライン英会話のレッスンのように時間を区切る仕組みがない分、気づくと何時間も経っていることがある。楽しく続けるくらいのペースが、結局は一番長続きする。

まとめ

VRChatは語学学習専用のツールではないからこそ、変な緊張感なく自然な会話練習ができる場所だと感じている。ネイティブキャンプのような有料サービスと組み合わせて、レッスンで基礎を固めつつ、VRChatで実践的なアウトプットを積む、という使い分けが今のところ一番しっくりきている。お金をかけずに語学力を伸ばしたい人は、一度試してみる価値は十分あると思う。